赤い服を着た女の子
閑散期になると、夜間の学科教習が輪番制で行われます。
週に一度は私もその順番が回ってきます。
そんなある日のこと・・・・
いつも通り長い話ばかりの授業が終わり、教習生を退室させた後、
黒板をきれいに消し、授業でつかった教材のかたづけをし電気を消して退室します。
教室は最後に鍵をかけるようになっています。その日もいつもどおり鍵をかけようとしたその時・・・!
「キイーーン」と強烈な耳鳴り・・・
突然、廊下の電気がすべて真っ暗になり異様な寒気を感じた。
早く閉めて帰ろうと鍵をかけたその窓越しに
((・・おじちゃん・・あそぼ・・))と女の子の声が微かに聞こえてきた。
気になって窓からのぞいてみると、黒板に爪でひっかくような「ギイーギイー」と耳触りな音。
さらに目を凝らして見た瞬間!!!
髪の長い赤い服を着た女の子が目の前に立っていた。今度ははっきり聞こえる・・・((あそぼおよ。一緒にあそぼ。))と!
「うわああああ」声にならない叫び
慌ててその場を離れ階段を下りる(・・・おじ・・ちゃん)
三段飛ばしで急いで(・・にげ・・ない・・で)
一階のドアを開いた。
そこには電気のついた職員室・・いつもの光景。
ホッとした。「一体なんだったんだ。さっきの・・・・・」
一人っきりでの夜の戸締り、?こういう事が現実的に起きたらこわいですよね。
なのでいつも夜間の学科の後は、こんな妄想話で教頭や他の先生を怖がらせています。
本当に起きなければいいのですが・・・・・・・以上スタスタですた。